発泡剤マスターバッチ

ポリスレン

Polythlene

ポリスレンは､プラスチック用に開発した永和化成の発泡剤マスターバッチのブランドです。
ポリスレンEは、PE,PS,ABS及びEVAに発泡剤や特殊助剤を練り込んだペレット状の高機能発泡剤マスターバッチです。作業環境を汚さず、自動計量に適しており、連続成形に最適な発泡剤です。

● この発泡剤からできる製品

食品容器

射出コアバック成型品

建材関係（瓦座・桟木）

※これらの製品に永和化成工業の発泡剤が使用されています。

※画像はお客様が発泡された製品です。

● 分野ごとの特徴

成形射出分野: 軽量化（計量化）; 剛性の向上; 寸法精度の向上; 表面平滑性の向上; 防音、遮音効果

押出成形分野: 異形押出分野でのセル微細化; 食品・非食品シート分野における成型品の軽量化とセルの微細化; ガス発泡での造核剤としてのセルの微細化およびエージングの短縮

その他: 汎用樹脂はもちろんPC、変性PPE、PET、PBT、ナイロンなどのエンジニアリングプラスチックや各種熱可塑性エラストマーにも利用可能

● 荷姿

紙袋：NET 20kg（一部15kg）
フレコン：NET 500kg

● グレード

キャリアレジン	製品名	POPL	発泡剤	dp(℃)	GV※ (ml/5g)	特徴
ABS	ポリスレンEB207		無機系	205	110	微細セルで、スワールマークの発生が少ない。
ABS	ポリスレンEB106		ADCA	200	130	発泡圧が高い標準タイプで木目模様を付与する。
LDPE	ポリスレンEE105	〇	無機系	155	50	分散性がよく、ヒケやソリ防止に適する。
	ポリスレンEE205		無機系	155	90	標準タイプ。低発泡や射出成形でのヒケ防止に適する。
	ポリスレンEE205D	〇	無機系	155	125	やや粗めのセルに仕上がる。メヤニが少ない。
	ポリスレンEE275F	〇	無機系	155	230	非常に微細なセルが得られる。ガス発泡の気泡造核剤に特に優れる。
	ポリスレン35C-4		無機系	155	170	気泡造核剤と併用すると非常に微細で外観の良い仕上がりになる。
	ポリスレンEE405F	〇	無機系	155	350	高濃度タイプ。セルも微細に仕上がる。
	ポリスレンEE515	〇	無機系	155	450	非常に高濃度なタイプ。セルも微細に仕上がる。
	ポリスレンEE25C	〇	無機系	155	165	金型汚染性が少ない微細セルグレード、射出成型に特に適する。
	ポリスレンEE65C	〇	無機系	155	235	金型汚染が少ない微細セルグレードで、ガス量も多い。射出成形に適する。
	ポリスレンEE05D		無機系	155	200	金型汚染が少なく、射出成形において外観に優れる。
	ポリスレンEE22D		無機系	155	230	金型汚染が特に少ない。屋外曝露製品にも使用できる。
	ポリスレンEE204	〇	無機系	240	80	高温分解型。エンプラ等、高温での成形に適する。
	ポリスレンEE207	〇	無機系	205	125	非常に微細なセルが得られる。気泡造核効果が高い。
	ポリスレンEE207E		無機系	205	125	非常に微細なセルが得られる。気泡造核効果が特に高い。
	ポリスレンEE188E		OBSH	160	120	低分解型だが発泡圧が高いタイプ。
	ポリスレンEE206		ADCA	200	190	発泡圧が高い標準タイプ。
PS	ポリスレンES275		無機系	155	230	微細セルに仕上がる。
	ポリスレンES405		無機系	155	340	高濃度タイプで表面性にも優れる。
	ポリスレンES207A		無機系	205	120	微細セルでスワールマークの発生が少ない。
	ポリスレンES106		ADCA	200	120	発泡圧が高い標準タイプで木目模様を付与する。
EVA	ポリスレンEV405D	〇	無機系	155	260	高濃度タイプでメヤニが少ない。TPEにも適する。表面性に優れている。
	ポリスレンEV502		無機系＋ ADCA	155	460	高濃度タイプ。PE,PP,PVC,TPEの押出成形に適する。
	ポリスレンEV42F		無機系＋ ADCA	155	270	微細セルタイプでABS低温域での押出成形にも適する。
	ポリスレンEV306G		ADCA	150	330	PE、PP、TPO、ABSの押出成形に適す。加工幅が広く微細セルになる。
	ポリスレンEV29C		ADCA + OBSH	155	170	PE,PP,PVC,TPEの押出成形や射出成形のヒケ防止に適する。

はみ出している箇所はスワイプすると確認できます

※GV（発生ガス量）は標準状態（0℃、1気圧）換算値です。

●これらの数値は代表値であり、規格値ではありません。

● 使用実績例

樹脂	製品名
LDPE	EE205、EE206、EE275F、EE405F
HDPE	EE205、EE206、EE207
変性PPE	ES106
PS	ES105-6、ES207A、ES405
ABS	EB106、EB207
PP	EE25C、EE65C、EE206
PET	EE206、EE204
PC/ABS	EE204
PA	EB106、EE204、EE35C-4
POM	EE206、EE204

● 成形例

押出発泡
押出機　30mmシングル、ダイス、Tダイ

No.	樹脂	発泡剤	添加量（部）	押出機設定温度（℃）				発泡倍率
No.	樹脂	発泡剤	添加量（部）	C1	C2	C3	D	発泡倍率
1	PP	ポリスレンEE405F	2	180	220	200	170	1.5
2	PS	ポリスレンES405	2	160	200	170	160	2.5
3	ABS	ポリスレンEB106	4	190	220	200	180	1.5
4	TPO	ポリスレンEV405D	3	180	210	200	170	1.5

射出発泡

No.	発泡剤	添加量（部）	発泡倍率	特徴
1	ポリスレンEE25C	3~4	1.4～1.7	コアバック。外観がよく、微細なセルが得られる。
2	ポリスレンEE65C	2~3	1.5～2.0	コアバック。高い発泡倍率が期待できる。
3	ポリスレンEE206	2	1.4～1.7	コアバック。成型体の耐水性、耐湿性が優秀。
4	ポリスレンEE106	1	1.1	ヒケ、そり防止
5	ポリスレンES207	2	1.1	ヒケ、そり防止