私は大学院で化学・生物応用工学の専攻をしていました。大学の先輩が働いていたことで会社を知り、職場見学で働きやすそうな雰囲気を感じたこと、新人の頃から実験内容を自分で計画を立てて仕事ができる裁量の高さに魅力を感じ入社を決めました。伸び伸びと実験ができるのでやりがいをもって日々の業務に取り組めるところも強みの一つです。
入社後は、研究グループに所属し、顧客や工場で不具合が発生した場合の分析および原因究明、発泡試験や発泡剤の合成を通して新しい技術や既存の技術の改良を行っています。入社時から新しい研究テーマを任せてもらえ、自分の考えのもとに実験を進めてきましたが、結果が伴ってきた時はとてもやりがいを感じています。一方で発泡は知見が少ない分野ですので、アイデアを絞り出すのが大変です。色々な視点から調べ、上司と相談しながら進めています。
印象深いエピソードは、失敗だと思っていたことが、突き詰めると新たな発見だったことです。合成方法を改良しようと実験をしていた際、失敗して思わぬ物質ができました。上司の助言で物質を分析すると、合成しようとした物質と同等以上の性能を有していることが判明し、最終的には特許の出願まで行うことができました。この経験から何事もチャレンジや追究、報連相を大切にすることを日々心掛けています。
今後は、部署全体で「発泡に困ったらまず永和化成に」と言われるよう技術サービスを手厚くしていくのが目標です。私自身の目標は、研究テーマとして取り組んでいる分野での収益化です。これまでの研究テーマは比較的新しい内容だったので、未だ市場に投入する段階まで到達していませんので、売上および利益に繋がる研究を進めていきたいと思っています。